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ISU GPファイナル2015 [フィギュアスケート]

スペイン・バルセロナでフィギュアスケートのグランプリ・ファイナルが開催され、男子シングル
に出場した羽生結弦が優勝、宇野昌磨選手が3位、女子シングルの宮原知子選手が2位と
なりました。男子の2位はハビエル・フェルナンデス選手、女子の優勝はロシアのエフゲニア・
メドベージェワ選手、3位は同じくロシアのエレーナ・ラディオノワ選手でした。
また、ジュニアの男子シングルに出場した山本草太選手と女子シングルの本田真凜選手が
共に3位に入りました。

個人的に最もワクワクしたのは、ジュニアの女子シングルで優勝したロシアのポリーナ・ツル
スカヤ選手の演技。シニアも含めた女子選手達の中で一番魅力的でした。まだ14歳だとの
ことですが、長身が繰り出す高さ、幅、キレと三拍子揃った迫力満点なジャンプは圧巻です。
キム・ヨナさんの3Lz-3Tが恋しくて時折全盛期の動画を観たくなる私にとって、待ち望んでい
た選手という感じ。それにしてもロシアの女子は才能の宝庫。くれぐれも怪我なきよう。。。
また、ジャンプ好きな私としては、男子では中国のボーヤン・ジン選手のクワドてんこ盛り高
難度構成が目を惹きます。今大会ではミスもありましたが、4Lz-3Tをあっさり跳んでしまう才
能には驚きです。数年前の羽生選手のように、今後、PCSが上がってくるといいですね。
そして、なんと言っても、風格の感じられるパトリック・チャン選手のスケーティング。決まった
ジャンプそのものの質も良い希有な選手の復帰は嬉しい限りです。

それにしても、羽生選手のスコアはすごいですね。日本でのフィギュア人気を背景に、五輪
シーズンにパトリック・チャン選手の対抗馬となって上昇気流に乗ったPCSと時に不可解な
ほど高く感じられるGOEに支えられ、転倒アリ、ジャンプの抜けアリ、最後まで体力が持た
ずにグダグダ演技などの状態でも高得点が保障されていましたから、ノーミスとなるとこうな
るのも想定内ではありますけれど…ただ、演技そのものには目立つミスもなかったですし、
得点にも優勝にも異論はないですが、問題は、果たして他の選手が同じ演技をした場合で
も同じスコアが出るかということです。このまま羽生選手の独走状態が続くのでは男子シン
グルは競技として面白くありません(既に面白くないけれど…)。ISUも早く対抗馬の目星を
つけて点数を盛り始めないとね(笑)

ところで、浅田真央さんはプレッシャーに弱いのか、それともこれが今の実力なのか、精彩を
欠きましたね。正念場だったNHK杯では見かけ上フィギュア界トップ・スターの座を羽生選手
に明け渡す形となり、エースの座も危うくなり、おそらく競技が恋しくなったというのは詭弁で
スポンサー獲得(要するにお仕事)のために復帰したであろう彼女にとって、モチベーションを
維持するのは困難なことのようにも思われます。キム・ヨナさんが引退してしまった現在では
嫌韓派の支持も得られにくく、未だジャンプ時の転倒の恐怖を克服できず、「大人の味」など
と言いつつも、相も変わらず回転不足だらけの高難度構成で注目を集めようという傲慢さに
愛想を尽かしかけている国民もいるのでは…女子フィギュア界の今後を考えると、あの演技
で無理矢理台乗りとならずに最下位で終わって本当に良かったと思います。

さて、ジャッジのさじ加減でいくらでもスコアを調整できるフィギュアスケートは、勝負の行方を
見守るハラハラ、ドキドキに欠ける傾向があり、競技としては終わっている感があります。もは
や真面目にテレビ観戦する気にもなれず、気になる選手の演技を確認することで十分な気が…
せめて勝敗を大きく左右する可能性の高いジャンプの回転不足とトウ・ジャンプの技術判定は
厳密に。採点システムの抜本的な変更を願うばかりです。